女性ホルモンのバランスってなんなの??の巻【第2章】
第1章に引き続き女性ホルモンの
謎について説明していきたいと思います!!
目次 【第1章】
【第2章】
【第3章】
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切っても切れない秘密の関係!?女性ホルモンと自律神経
前編でお話しましたが、女性ホルモンのバランスをコントロールをしているのは
視床下部(脳の一部)です。
この「視床下部さん」は女性ホルモンの他にも、自律神経・食欲・体温・睡眠・感情・性欲…をコントロールしています。
スゴイ重要なポストなのかがわかりますね。
この中でも特に女性ホルモンのバランスと関係が深いのが、自律神経です。
自律神経は、生きる上で欠かせない消化・呼吸・循環・発汗・排泄を必要に応じて、無意識に調整する働きをしてくれています。
この自律神経がせっせと24時間休みなく、働いてくれることで寝ている時も呼吸ができ、心臓が動き血液を全身に送り、体温は適温に保たれているワケです。
まさに「優しきガンバリ屋の自律神経さん」、、、。
「女性ホルモン」と「自律神経」は共通して「視床下部さん」にコントロールされています。
その為、女性ホルモンのバランスが崩れれば、視床下部さんの処理しなければならない仕事が増え、自律神経の調節にトラブルが起きやすくなります。
その逆もしかりで自律神経のバランスが崩れれば、視床下部さんの処理しなければならない仕事が増え、女性ホルモンのバランスにトラブルが起きやすくなる。
イメージしやすいように「更年期障害」と「自律神経失調症」で考えてみましょう
更年期障害は、、、、
年齢とともに卵巣の元気がなくなり、女性ホルモンのつくられる量が減ってしまいます。
それでも「視床下部さん」は必要な女性ホルモンの量が足りないため、卵巣にもっと女性ホルモンを多く作るようにアプローチします。
しかし、卵巣は求められる量をつくることができません。
ホルモンが増えないことで、「視床下部さん」が「なんでぇー!?!?」とパニック状態になってしまいます。
この状態になることで自律神経に正しい命令がいかなくなります。
その為、自律神経のバランスが崩れ、だるさ・めまい・不眠・動悸・便秘・イライラ・不安感など
様々な症状が全身にあらわれます。
自律神経失調症は、、、、
「視床下部さん」はストレスに弱いという特徴を持っています。
ストレスが長期的につづき、慢性的なると視床下部さんは更年期障害と同様にパニック状態になります。
そうすると、女性ホルモンのバランスが崩れ、生理周期が崩れたり、肌が荒れたり、イライラしたりしてしまうのです。
女性にとって健康で美しくいられるためには、女性ホルモンと自律神経のバランスは切っても切り離せない
とーーーーっても大事な関係になっているんです。
どうしてバランスが崩れるの?
女性ホルモンのバランスが崩れる原因としては
- 慢性的なストレス
女性ホルモンをコントロールしているのは脳(視床下部)です。慢性的なストレスにより判断力がおちた脳は誤作動をおこし、
バランスが崩れます。
- 不規則な生活、過度なダイエット(体重の減少)、睡眠不足
前述でお話をしたように女性ホルモンと自律神経は密接に関係しています。リズムのが狂った生活習慣や急激な体重の減少で自律神経の働きが悪くなると
女性ホルモンのバランスが崩れます。
- 年齢
思春期、閉経後の更年期は卵巣の未成熟・機能低下があるために女性ホルモンのバランスが崩れます。
が一般的です。
今まで説明してきたようにこのような要因で女性ホルモンのバランスは崩れます。
ですが、、、
このような原因がしっかり当てはまる人でも生理周期が乱れたり、症状に出ない人がいます。
また、私が月経困難症や生理前症候群(PMS)、月経異常の治療を行ってきた経験の中でも
「特に生活やストレスが変わったワケでもないのに生理痛がひどくなった」
「生活習慣や環境を変えても生理周期が改善されない。」
「ダイエットしてるわけじゃないし、ストレスも多いワケでもないのに。」
「更年期でもないのに。」
といったこのような一般的な原因が当てはまらない方も多くいらっしゃいます。
そのような事から他に潜んでいる根本的な原因があるのではないかなと私は考えています。
この私が考える根本の原因については次回お話したいと思います。
亮鍼灸院
院長 永田亮太(ながたりょうた)
36歳 はり師・きゅう師、柔道整復師の国家資格を持っています。
高校卒業から治療院で働きながら学校に通い資格を習得。
臨床経験は13年になります。 症状を改善された患者さんの笑顔が大好きな治療家です!!