便秘の症例
症例5 下剤7錠を使わないと排便がない便秘
患者
女性 50代
来院
2018年7月
症状と来院理由
介護士として勤務。若い頃から自然なお通じは週に1度がしかなく、下剤を服用し続けている。下剤を使っても排便ないこともあり、多い時には7錠の薬を飲んでいた。最近では、便意がどんなものだったかも覚えていないとのことだった。
悩んでいたところ、便秘が改善したと知人から聞き、当院を受診する。
治療経過と内容
同時に治療した症状
腰痛
使用した主なツボ
上巨虚R、合谷LR、百会、元瑠R、陰陵泉R、陽陵泉R
考察
お腹と腰の筋肉の緊張が著明であった。その為に腹圧が高まり腸の蠕動運動が減少して便秘になったと考えられる。緊張が緩んでいくことで活発に腸が動き出し、お腹の張り感や残便感が改善され薬を飲まなくても定期的な排便を行えるようになった症例。
症例4 漢方を飲まないと、お腹が張りスッキリせず便秘になる
患者
女性 38歳
来院
2018年6月
症状と来院理由
薬局助手として病院で勤務。運動習慣があり、食事は食物繊維などを多くとるようにしているが便秘がちで漢方の防風通聖散を医師に処方して貰っている。
防風通聖散を朝と夕方に2回、毎日飲んいるが便秘になることもある。だが、薬を飲まないと、お腹が張りスッキリせず必ず便秘になるとのこと。そこで、腰痛の治療で当院を受診している際に便秘治療できると聞き施術を開始した。
治療経過と内容
同時に治療した症状
腰痛
使用した主なツボ
上巨虚R、合谷LR、百会、元瑠R、陰陵泉R、陽陵泉R
考察
お腹の緊張が複数みられており、緊張が緩み腹圧がさがり腸が活発に蠕動運動ができるようになったことで便秘が改善された症例。お腹の張り感や残便感が改善され薬を飲まなくても定期的な排便を行えるようになった。
症例3 体質だとあきらめていた便秘
患者
女性 31歳
来院
2018年5月
症状と来院理由
介護施設で管理栄養士として勤務しており、幼い頃より便秘体質でほぼ3日以内に下剤を使わず、排便があったことがなかった。野菜や乳製品など食事には気を使っていたが、1週間、お通じがなかったこともあり、諦めていた。
そこで、施設に出入りしていた私に鍼治療で便秘が改善すると聞き当院を受診した。
治療経過と内容
同時に治療した症状
肩こり
使用した主なツボ
太衝R、上巨虚R、合谷R、三陰交R、陽輔R
考察
自律神経のバランスが崩れ、お腹の緊張がおこることで、便秘を引き起こした症例。自律神経が整いお腹の緊張がとれると共に腸がしっかり動くようになり、定期的な排便が行われるようになった。
症例2 4~5日に一度しかお通じがない妊娠中の便秘
患者
女性 34歳
来院
2018年5月
症状と来院理由
4か月前に妊娠し、少しずつお腹が大きくなるとともにお腹も張るようになり、便秘になった。
妊娠するまでは便秘になった経験がなく、4~5日に一度排便があるくらいでお腹が苦しいとのこと。
お腹の子にも影響があるのではと、食事を果物や野菜、乳製品など多めにとるようにしたが
効果がなく、友人に話し当院を紹介され受診した。
治療経過と内容
同時に治療した症状
肩こり
使用した主なツボ
上巨虚L、合谷R、三陰交R
考察
妊娠により女性ホルモンの大きな変化がおこったことやお腹が大きくなって腹圧が高まり、便秘を引き起こしたと考え治療を行った。
女性ホルモンのバランスが崩れると肋骨下部に特有の緊張が現れる。
また、お腹が大きくなるとともにお腹が硬くなっていたため、
その緊張を緩めるツボと女性ホルモンのバランスを整えるツボを使い治療を行ったところ便秘が改善された症例。
症例1 下剤を飲まないと排便がない便秘
患者
女性 80代
来院
2017年12月
症状と来院理由
7年前に脳出血になり、右半身麻痺を患い施設に入所、車椅子での生活をおくっている。
便意はあるが排便ができず、下剤を飲んで4~5日に一度の排便があるとのこと。
出ても少量とスッキリしないことや最近、特にお腹の張りも強く悩んで、施設のケアマネジャーに相談し
当院を紹介された。
治療経過と内容
同時に治療した症状
腰痛
使用した主なツボ
上巨虚L、陽陵泉R、合谷R
考察
便秘の人が持っている特有のお腹の緊張がお臍や下腹部がみられており、緊張がとれるとともに便秘が
改善された症例。