妻の姉の質問に上手く答えたい!!の巻【子宮内膜症ってなんでなるの?】PART2
妻のお姉さんに子宮内膜症について聞かれた際に「なるほど!!」級のリアクションを貰えるような回答ができませんでした、、、涙
その後悔の念を晴らそうとブログで説明したいと思います。
「のパート2!!」
子宮内膜症の原因
はっきりとした原因は解明されていません。
ですが、女性ホルモンである「エストロゲン」が盛んに分泌される20~30歳代に好発し、妊娠や分泌が少なくなる更年期以降に小さくなることから「エストロゲン」が子宮内膜様の組織を増殖させてしまうことは分かっています。
では何が解明されていないかというと、
どうして、子宮腔内以外に子宮内膜様の細胞があらわれてしまうのか、、、ということ。
これには、有力な説として子宮内膜移植説と体腔上皮化生説の2つがあります。
- 子宮内膜移植説
(しきゅうないまくいしょくせつ)
生理の際に、
はがれおちた子宮内膜を含んだ
血液の一部が
卵管から逆流して、
腹腔や卵巣で増殖して
しまうことでおこるとの説
※この説が最も有力とされています。
- 体腔上皮化生説
(たいくうじょうひかせいせつ)
腹膜や卵巣の表面にある
細胞が何らかの刺激により
子宮内膜に似た組織に
なってしまい、増殖してしまう
ことでおこるとの説
また近年、子宮内膜症になってしまう人が増えいるのは、
女性のライフスタイルが変わり、生理の回数が以前よりも増えているということがあります。
初経の年齢が早くなっているのに閉経する年齢は変わらず、生理がおこる期間が伸びていること。
そして社会的に晩婚化・少子化しているため、妊娠で生理が一時中断されることなく、くりかえされることで
生涯に経験する生理の回数は以前よりも増えているのです。
この病気は、生理がくりかえしおこることで進行するので、現代の女性は子宮内膜症になる
リスクが増加しているのです。
子宮内膜症のリスクが高まる要因
- 逆流する月経血の増加
- エストロゲンの分泌の増加
- 早い初経、月経周期の短縮、過長、過多月経
- 生涯月経の回数増加
亮鍼灸院が考える内膜症が引き起こす不調の原因
子宮内膜症をお持ちの方には特有な体の緊張、特にお腹の緊張があります。
この緊張が内膜症が引き起こす不調の原因だと考えています。
お腹の緊張は、手で触り指を沈めるようにしてみると緊張がある方は、跳ね返ってくるような張りと硬さ・何とも言えないような不快感・痛みを感じます。
特有の緊張には、パターンがあり、位置によって子宮内膜症のタイプ(痛み方や痛む位置)が異なります。
お腹に緊張があることでおこること
- 腹圧が高まる
- 腹圧が高まることで、月経血の逆流が増える
- 内臓や子宮・卵巣への血流が悪くなる
- 血流が悪くなると内臓や子宮・卵巣の働きがおちる
- 女性ホルモンのバランスが崩れる
- さまざまな生理痛をおこす
治療して子宮内膜症の症状が軽減していく方は皆さん、お腹の緊張が緩んでいくという特徴があります。
このことからもお腹の緊張が子宮内膜症が引き起こす不調の原因であることがいえます。
またまた、長くなりそうなので次回、
分類や治療法などについてお話していきたいと思います!!
亮鍼灸院
院長 永田亮太(ながたりょうた)
36歳 はり師・きゅう師、柔道整復師の国家資格を持っています。
高校卒業から治療院で働きながら学校に通い資格を習得。
臨床経験は13年になります。 症状を改善された患者さんの笑顔が大好きな治療家です!!